あの事件の現場だけを見て"風化"という言葉を出すのはちょっと違うと思う

先月のこと。
その日は、秋葉に寄って神田祭りを少し見物。
警察・消防の車両が目に留まり、非常に物々しさを感じた。

その日、約一年振りに秋葉中央通りは歩行者天国となり、
もし、それがニュースになれば翌週は変な格好した奴らが秋葉に来るんじゃないかという憂いが一番によぎる。

その翌週。買物のために秋葉へと。
歩行者天国こそなかったものの、変な格好の奴らがポツポツと目に付いた。

以降、毎週…ほぼ毎日のように秋葉へと足を延ばしているが、『ヘンな格好の奴ら』を見かけたのはその日のみ。やはり、『歩行者天国』ってのがああいった奴らを引き寄せたんだなと確信。

昨日で"約1年"は"ちょうど一年"へ。
歩行者天国を再開すべきかどうかの議論が耳につく。

正直なところ、そんな奴らが集まってこようとする今は時期尚早。
あの大通りをゆっくり歩けるあの開放感は是非とも再開してほしいとは思うが、あの開放感がああいった奴らを集めるようでは、再開して欲しくはない。彼らも年をとれば大人しくなるだろう。

現実的に考えるなら、駅の改修工事が終わるまで、電気街口が狭く非常に混雑しているので、それが完了するまで、議論そのものが無駄な気がしないでもない。

テレビをつけると、歩行者天国の再開に向けて
「事件をどうやって防ぐか？」なんていうテーマで映像が流れてる。
それは、ちょっと筋が違うんじゃないかと。

加藤が許せないのは社会的な事実だが、彼が犯行に及んだ背景に社会事情があるのも確か。
彼を許してやりたいと思う心が自分の片隅にある。自分は当事者ではないから言えるのではあるが。

1年前のある人の言葉が頭の中に強く残る。

ニュースの内容はどうであれ、住人である彼の言葉に同感する人も多いだろう。


思うに、

「彼のような人を生み出さないためにどうするか？」

そういったテーマの映像が流れるようにならない限り、歩行者天国の再開は程遠いだろうね。